今回は以前の記事にいただいたコメントにご質問が書かれていたのでここに掲載することにしました。 非常によく見る症例で多くの方が改善を望んでおられる課題だと思いますよ。 Q. はじめまして。 キッカー歴4年くらいで、ストレートグラブ2年。 先シーズンくらいからスピンに挑戦しはじめました。 オフシーズンはブラシや室内に週1いってます。 上手な仲間や指導してくれる人がいない環境で、ネットの動画や情報をもとに、自分で撮影したものと比較して練習しています。 bs360 で、ミュートグラブがしたいのですが、グラブをしようとすると、回転がたりなくなる。もしくは軸が倒れて転ける。 ので、まずはノーグラブでのbs360 を完璧にしようと練習してます。 しかし、何度飛んでも左肩や左腕が抜けた瞬間に「逆ひねり」になってしまいます。 リップを登る際に左手も右手もリップと平行になるよーに開いて、抜ける瞬間に時計回りに回してるつもりなんですが、映像を見ると必ず空中で腕が逆ひねりになっています。 目線なのか、タイミングなのかなど意識すれば崩れてこのヘナチョコbs360 すらできなくなります。 逆ひねりにならず、両肩が同じ方向に回り続ける感覚がわかりません。。 室内は痛すぎて、心折れかけてます… どうかアドバイスお願いします!! A. 動画確認しました。 まず抜けはまったく問題ないですね。素晴らしいです! ミュートグラブを試みると軸の傾きが出ると書いてありますが、今回はシンプルにするために触らないでおきますね。 次に空中ですが、板が180回るあたりまでは通常の運動であり懸念する必要はなさそうです。 板が180くらい回ったあたりからおっしゃるような上半身の逆ひねりが始まっていますね。 非常によくある症状ですが、ここには心理的な要因が大きく関わっています。 もうお感じになっているとは思いますが今一度みなさんの共通の問題点として確認しておきましょう。 バックサイドスピンはフロントサイドとは違って一度目線を後ろに回すことで視界がなくなる感覚がありますね。 人間ですから視界がなくなることで不安は増幅されます。
こういった心理から180以降に急いで板のみを回しに行く運動が起こります。 実際はスピンも十分な滞空時間と回転力はあるのに、「不安」から生まれる「焦り」によって勝手に下半身(板)をランディングに合わせに行っていますね。 上半身も実は回りにいっているのですが、下半身が先に回ろうとするために腕や肩などが強制的に回転を止めさせられるのです。 上半身が逆ひねりすることは「原因」ではなく「結果」ととらえてみましょう。 大きな原因は下半身が先を急ぎ過ぎていることなのです。 では次にこの不安を解消していくステップをご紹介しましょう。 ポイントは下半身を勝手に回しこまないこと、そして上半身をイメージ通りに回転させてあげることです。 アプローチや抜けには触りませんが、普段気を付けていることにフォーカスしてください。 ここでは空中の運動とランディングのイメージだけにフォーカスします。 ちなみに目線は空中で半径2メートルあたりを見ながら回してください。 1.180スピン-1 バックサイド180です。 普段やっている180に以下のランディングイメージを加えてください。
2.180スピン-2 同じように180スピンで抜けて以下のランディングイメージを実行します。
3.180スピン-3
4.270スピン-1 スタート前に270でランディングするイメージを作ってからスタートします。 恐怖心があるようであればここは飛ばしてもらって結構です。
5.270スピン-2 同じように270でランディングします。
6.360スピン 180回ったところで「トラックドライバー」グラブをするように手を伸ばします。 実際にグラブできれば最良ですが、タッチ程度でも大丈夫です。
ここまでできればバックサイド360の空中感覚はつかんでいるはずです。 一応順番にやってみることをお勧めはしますが、どこから試してもらっても構いませんよ。 どこかで感覚をつかんんだなら他のステップをやる必要もありません。 ちなみに以下の動画も練習の参考にしてみてください。
以下はイメージ用です。
これらをしばらく実践すればさほど解決までに時間はかからないはずですよ。 上達を楽しんでください!
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March 2018
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